私は長年関西の乗馬クラブに所属していました。
その間、自分で所有する馬を含め、いろいろな馬と出会い、そして別れてきました。
レッスンで世話になった馬たちも、競技で活躍した馬たちも高齢になるにつれ出番も少なくなり、 やがてどこかのクラブの厩舎で最期を迎えることになります。私もそのような状態に心を痛めているひとりでした。
そうこうするうち自分で所有する馬も引退を考える年齢に近づいてきて、いざ養老牧場を探してみると、 乗馬クラブや育成牧場が本業の傍らでやっているようなところが多く、高齢馬用の施設やスタッフがいるところはほとんどありませんでした。
それならば一発奮起して自分で理想と思える牧場を作ろう、と考えるようになりました。